
大宮町の景観計画特定地区の方針基準についてのパンフレット(川崎市発行)が、わが研究所にあったので、読んでみると、その中に「ペデストリアンデッキによる立体的で回遊性の高い歩行者空間を活かし、多様な滞留空間や新たな都市活動の場をつくります」というフレーズがありました。
今大宮町の住居区には、「イクス川崎 ザ・タワー」「UR都市機構のアーベインビオ川崎」「ブリリアタワー川崎」の高層マンションが建っているわけですが、各マンションの周辺にはペデストリアンデッキが巡らされていて道路面に降りないで、川崎駅まで歩いて行けるようになっています。この施設はなんと平成3年ごろに「複合空間基盤整備事業」という国の補助制度を活用して策定した計画が基本になっているようです。都市の整備事業は長い時間がかかりますね。
これは土地利用の有効化という観点では、上下で倍のスペースを利用出来ることから、気分的にもかなりゆとりのある空間として感じることができます。そして景観の形成や住民の利便性、また、建物の資産価値も評価は高いと思われます。
各共同住宅はマンションの1階を駐車場や駐輪場にしてしまい、デッキ面を正面エントランスにすることで、デッキ部分が建物と一体化していました。
川崎市内でペデストリアンデッキが見られる場所は、新百合ヶ丘駅前と溝の口駅前、そして最近では登戸駅前にも出来ました。
ペデストリアンデッキは乗り換え駅や繁華街のデパートのエントランス同士を繋ぐ重要な動線になり、利用者にとってはとても便利です。デッキで繋がれた施設は、デパートならデッキ面すなわち2階が従来の1階になります。化粧品売り場などがあった階ですね。そして従来の地下にあった食料品売り場などが1階に上がってきます。駅の場合ですと、改札口がペデストリアンデッキ面に設置されています。
とにかく車と人の流れを分離して安全を確保出来るということと車道を通り越して建物と建物を結ぶ重要な機能を持つ高架橋といえるでしょう。
言い忘れましたが、西口駅前のペデストリアンデッキから東口に抜ける跨線橋が出来ているので、大宮町からは線路を越えて、直接東口までつながっています。